横浜市旭区のJ様邸、屋根重ね葺き工事のご紹介です。
近所で工事をしていた業者に、棟板金が浮いていると指摘をされたとの事で、屋根工事の見積もり依頼をいただきました。
早速現地調査に伺ったところ、先の通りで棟板金の釘抜け、浮き、瓦のひび割れが多く発生していました。
また、瓦全体が防水機能も失われている状態でしたので、そろそろ瓦を新しくしなくては・・・というタイミングでした。
いくつかリフォーム見積もりを提案させていただき、今回は既存の屋根の上から新しい屋根材を葺いていく「屋根重ね葺き工事」にて施工していくことになりました。
屋根重ね葺き工事
■足場仮設
まずは足場をたてます。
足場料金は規模にもよりますが、一般的な戸建てで20万円~25万円程と高額です。
ですので、足場を立てるとなったら屋根も外壁も一緒にメンテナンスされる事をお勧めします。
足場を組立てたら最後に塗料等の飛散を防ぐネットを張って、人の出入りがあるところの柱には安全対策でクッション材をつけます。
これで足場架設の工程は完成です。
■使用屋根材は「セネター」
続いて屋根重ね葺き工事の工程に入ります。
今回採用する屋根材は、「SENATOR(セネター)」です。
SENATORは、様々な日本の住宅によく合うスタンダードな色と風合いが特長。
ガルバリウム鋼板製の軽量屋根材です。
■既存屋根材撤去作業
今回は重ね葺き工事ですので、まずは既存屋根に付いている棟板金、雪止め、ケラバ等役物を取り外し、屋根全体をフラットな状態にします。
施行前
既存棟板金撤去
既存貫板撤去
棟板金内部にある下地板(貫板)を取り外します。
■防水ルーフィング施工
続いて防水ルーフィングを屋根全体にタッカーを使って貼っていきます。
採用した防水ルーフィング材はセーレンの「ルーフラミテクト」です。
小屋裏を結露から守る透湿性ルーフィング材です。もちろん屋根側からの水も勿論シャットアウト。
抜群の透湿性&防水性で結露と水漏れを防ぎます。
■金物・役物取り付け
防水ルーフィング施工後に金物/役物(水切り等)を取り付けていきます。
屋根は雨水を屋内に侵入させないための工夫が色々されています。その一つが水切りです。
水切りとは屋根に限らず外壁などに当たった雨水がそこを伝って侵入させないような処理のこと。
谷部の板金や、外壁と屋根の接触部分は壁止まり板金を設置して水切りします。
■本体葺き
続いて本体葺きです。防水ルーフィングに専用のビスで留めていきます。
セネターのお選びになった色は、黒の「サーブル」です。
黒と言っても濃いめのチャコールグレーといったところでしょうか。
真っ黒よりも熱がこもりにくいので、家が暑くなるのを防ぐ効果もあります。
■棟板金取付
屋根材を全体に施工したら、セネター専用の貫板板金を取り付けていきます。
貫板板金の上にセネター専用の棟板金を被せ、取りあい部分をシーリング処理します。
■屋根重ね葺き工事完成
屋根重ね葺き工事の完成です。
今回のように、既存屋根の上から新しい屋根材を施工する、「重ね葺き」は「屋根カバー工法」ともいわれ、古い屋根材を撤去する手間とその処分費用を削減できるリフォームです。また、屋根材が2重になってるので断熱・防音も。
ただし、重ね葺きリフォームでは新規屋根材を軽量のものにする必要があります。
J様からは屋根重ね葺き工事の他に、外壁塗装、シーリング工事、バルコニー防水工事のご依頼もいただきました。
他の工事内容については、改めて紹介させて頂きたく思います。
屋根ドーマー部も屋根と破風と綺麗にリフォームし、全体の仕上がりを大変喜んでいただけました。
エリア |
横浜市旭区 |
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施工内容 |
屋根重ね葺き工事 外壁塗装工事 シーリング工事 付帯部塗装工事 バルコニー防水工事
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施工期間 |
13日間 |
屋根重ね葺き工事 |
屋根材:セネター(サーブル) 防水ルーフィング:ルーフラミテクト 棟板金/役物:セネター専用部材 シーリング:オートンイクシード |
金額 |
工事総額181万円 |