座間市相模が丘にお住まいのF様邸です。
この度、屋根重ね葺き工事のご依頼をいただきました。
築32年の3階建て一戸建てです。
強風で瓦が近所のお庭へ飛んでしまった事もあり、屋根と建物全体の点検と、外壁塗装も検討しているので見積も欲しいとの事で弊社へお問合せいただきました。
点検で伺ったときの屋根は、棟板金の一部が剥がれていて貫板がむき出しになっている状態で、板金全体の錆が酷く瓦も経年による汚れの付着が多く見られ、防水機能も失われつつある状態でした。
この状況から、今回は塗装のメンテナンスではなく、新しい屋根材を葺くリフォーム「屋根重ね葺き工事」をご提案させていただきました。
屋根重ね葺き工事とは、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねて施工する工法で、「屋根カバー」「カバールーフ工法」と呼ばれる事もあります。屋根全体を剥がしてから葺き替える「葺き替え工事」は古い屋根材の撤去費がかかったり、その分工期も長くなってしまうのですが、重ね葺き工事は上から被せるだけですので低コストでリフォームが出来ると評判です。
まずは棟板金と雪止め等金物、貫板を取り外します。
新しい屋根材上に被せていくので、下地となる既存の屋根部分を滑らかな状態にしておく必要があります。
その後、防水ルーフィングのシートを張っていきます。
採用したルーフィング材は「アスファルトルーフィング」。
アスファルトという名前の通り、主剤はアスファルトです。
今回は耐久性20年以上の長寿命である改質アスファルトルーフィングを使いました。
そして新規本体葺きの施工です。
ご提案させていただいたのは高い意匠性と軽量性を持つ、新時代の屋根材!!でお馴染みのオークリッジスーパーです。
粘土瓦の1/4以下いう軽量な所も重ね葺き工法に向いており、主成分は良質のアスファルトなので基本的に水を吸い込むことがありませんので、防水性にも大変優れています。
お選びになられたカラーはオニキスブラック。
陽の当たり具合によってグレーに見えたり、ブラックに見えたりと、瓦の2層構造による凹凸がそのような異なる色調の変化をもたらし、屋根全体に深い陰影と立体感を演出します。
葺き終わったら、板金の下地である貫板を新設し(樹脂製の貫板タフモック→従来の木の貫板と違い、大変高耐久の素材です)、棟板金、ケラバ等金物を設置。
板金の継ぎ目にはコーキング処理をして完成となりました。
F様からは屋根重ね葺き工事の他に、外壁塗装、付帯部塗装のご依頼もいただきました。
ホワイト系で塗装をされた外壁にもオークリッジスーパーは良く合っています。
今回のリフォームで建物全体の寿命が延び、美観も綺麗になりました。
担当:平野
エリア |
座間市相模が丘 |
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施工内容 |
屋根重ね葺き 外壁塗装 付帯部塗装
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施工期間 |
12日間 |
屋根重ね葺き仕様 |
屋根材:オークリッジスーパー(オニキスブラック) 下地:アスファルトルーフィング 貫板:タフモック 棟板金:ガルバリウム鋼板 |
金額 |
総額150万円 |